›August 26, 2007

conned.

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恵比寿で「プロヴァンスの贈りもの」を観てきました。

「プロヴァンス~」か「オーシャンズ13」がいいと言われて、どんな映画か知らず調べて、迷わず「俺はオーシャンがいいなぁ。」と控えめに意見しましたが、案の定こっちになりました。

ポスターとかサイトとか見てみると、明らかにこんな感じの映画(↓)なんだろうなって思うわけですよ。

「トスカーナの休日」


正直、んー、劇場じゃなくてもいいかなぁ。な感じの印象。
ただ唯一気になったのは、これがRidley Scottの映画だっていうこと。こんな繊細(そう)な映画も撮れるの?この監督??ってなことです。

んで半信半疑で観に行ったんですが。

これがいい形で、してない期待を裏切ってくれまして。

ビジュアルからは想像できないほど、やっぱりリドリーさんの映画でした(笑)。
南仏のワイナリーを舞台にしたドラマを撮ってるとは思えない節操のないカメラワークとテンポ(笑)。リドリーさん、完全に地で行ってます。

ポスタービジュアルを観れば、なんとなく「ああ、素敵な南仏の情景が体感できるんだろうなぁ。」(=「あー、ありがちな恋愛映画なんだろうな。」)って少なからず思うじゃないですか。


全然風景とか情景とかに気配りなんかしねーの。その態度が露骨に現れてて笑えました。
つまりそもそもそれがみどころじゃない映画だってことです。

作品のノリは、完全にこっち。

「マッチスティックメン」

同じリドリーさんの映画ですが、かなり好きです。

「プロヴァンスの贈りもの」、満席の劇場ではみんな声を出して笑ってました。自分も含めてかなり嬉しい形で想像を裏切られた感じだったんだろうなぁって思いました。

つまり、ビジュアル(=宣伝)はほぼ完全な騙し、ということ。
この映画が実際に興行的にどうなのかはわからないけど、でもそれで満足するお客さんがたくさんいれば、個人的にはその宣伝はアリ、だと思います。

あたりまえのことですが、つまりどういうことかというと、商品の「宣伝」というのはやっぱり「見かけの操作」だってことなんですね。映画みたいに消費者の主観に判断される商品の場合、供給者(この場合製作者じゃなくて宣伝する人)も消費者も、宣伝っていう外見に中身が伴ったものにめぐりあう確率って本当に低くて、神のみぞ知る的なところがあるんですよね。

まぁ、中身と言っても、これもあくまで宣伝する側の一個人の主観によるわけですが。


何が言いたいのかよくわからなくなってきました。
ふと、以前に書いたこんな記事を思い出しました…。




とりあえず今日「オーシャンズ13」じゃなくてこっちを観てよかった、ということで(笑)。

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